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ロックの部屋

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VINES

VINES(ヴァインズ)『WINNING DAYS』



オーストラリアのバンドというと、大らかでパワー・ポップ系ハード系のバンドが多いという記憶があるのですがこの新進の【ヴァインズ】は違いました。

デヴュー作の『Highly Evolved』では《ニルヴァーナ・ミーツ・ビートルズ》などと称されていました。セカンドの今作『WINNING DAYS』ではよりバンドの個性が出てきました。

ニルヴァーナばりのガレージ・ロックもあるのですが、60年代サイケ風の空気間漂う曲があったり、ヴォーカルのシャウトがジョン・レノンぽいのもあったりします。その混ざり具合が絶妙でして、しかも緊迫感漂う楽曲ばかりです。すっかり気に入ってしまいました。

1曲目の「RIDE」シングルにもなったこの曲はエモーショナルなロックナンバー、ギターのリズムが心地よいです。

2曲目の「ANIMAL MACHINE」はガレージロックだけどビートルズの「ツイスト&シャウト」風のリフがあったりしてニヤリです。

3曲目の「TV PRO」は大好き。サイケ風の漂う静かなヴォーカルから始まって30秒過ぎにハードロックに転調、その繰り返しがスリリング。胸が煮えたぎるような熱いナンバーです。

4曲目の「AUTUMN SHADE 2」は緩やかなアコースティック・ギターが美しい。やはりサイケ風のヴォーカルに効果音もふんだんに使っています。

5曲目の「EVIL TOWN」も熱い疾走ロックですね。

6曲目はアルバムタイトルにもなった「WINNING DAYS」アコースティックナンバー、ハーモニーも絶品です。

7曲目の「SHE’S GOT SOMETHING」は60年代ホリーズ風のメロディーとハーモニー

8曲目の「RAINFALL」はキャッチーなポップなナンバー、ギターはメロディアスな曲とポップなヴォーカルに邪魔にならないように控えめです。

9曲目の「AMNESIA」も雰囲気たっぷりなヴォーカルとコーラス、広い空間再現性・スケール感がたまりません。

10曲目は「SUN CHILD」ギターポップ風、ゆったりした歌メロディーにシンセサイザーもさり気なく流れています。

11曲目の「F.T.W」ガレージロック最後の締めはハードに決めてます。


このアルバムについては、メンバーのグレッグが「ダークな楽曲とメロディアスな楽曲の組み合わせこそが今回のアルバムの狙い」と語っているようです。まったくもってその通りでよく構成されています。




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